
「車買取」と「廃車買取」、広告がどちらも出てきて迷いますよね。名前は似ていますが、買ったあとの車の使い道がまったく違うので、得意な車もちがいます。
この記事の結論
- 車買取は「中古車としてまた売る」ために買う。廃車買取は「部品・鉄・輸出」のために買う
- 走る車なら、まず車買取に聞いて、廃車買取と比べる。動かない・事故・とても古い車は廃車買取へ
- 売る(名義変更)と自動車税は戻らないので、残りの月の税金ぶんが買取額に入っているかを必ず確かめる
車買取と廃車買取は、何が違う?
いちばんの違いは、買い取ったあと、その車をどうするかです。
| 車買取(中古車買取) | 廃車買取 | |
|---|---|---|
| 買ったあと | 中古車として、店やオークションでまた売る | 部品を外して売る・鉄などの資源にする・海外へ輸出する |
| 得意な車 | 走る車、年式が新しめの車、人気の車種 | 動かない車、事故車、車検切れ、とても古い車 |
| 値段の決まり方 | 中古車として売れる値段(見た目・走行距離・人気) | 部品・資源・輸出の値段(車の重さ・部品の状態) |
| 手続き | 名義変更(持ち主を変える) | 抹消登録(車の登録をやめる)の代行が多い |
| 古い車への答え | 「値段がつかない」「廃車費用がかかる」と言われることがある | 0円以上を出すことが多い |

知恵袋にも「中古車買取と廃車買取の違いがいまいち分からない」という質問がありました。かんたんに言うと、「もう一度だれかが乗るか」「部品や資源になるか」の違いです。
同じ車でも、聞く先で答えが逆になる
知恵袋などで見つけた例を、要約して並べました。
| 車 | 車買取の答え | 廃車買取・ほかの答え |
|---|---|---|
| 平成9年式の車 | 査定どころか「廃車費用9,800円」 | 廃車買取なら無料〜買取になることが多い |
| 13年・10万km | 中古車としての価値はゼロ | 廃車買取では約3万円 |
| 下取り0円の車 | 0円 | のちに中古車店で38万円で売られていた |
逆に、走る車・人気の車種なら、車買取の方がずっと高いことがよくあります。廃車買取は「部品や資源の値段」が基本なので、中古車としての値打ちまでは見てくれないことがあるからです。
あなたの車は、まずどっちに聞く?
下の表は目安です。年式(作られた年)・走行距離・状態の組み合わせで決めます。
| あなたの車 | まず聞く先 | 次に比べる先 |
|---|---|---|
| 走る・10年以内・10万km以内 | 車買取 | ディーラーの下取り |
| 走る・10〜15年・10万km前後 | 車買取(古い車も受ける所) | 廃車買取 |
| 走る・15年以上、または15万km以上 | 廃車買取 | 車買取(人気の車種なら) |
| 動かない・車検切れ・事故で大きくこわれた | 廃車買取 | — |
| 水につかった車 | 廃車買取 | — |
| 人気の古い車(旧車)・海外で人気の車種(SUV・トラック・ハイエースなど) | 車買取と廃車買取の両方 | 専門の買取店 |
気をつけること:「30年落ちだから廃車買取」と決めつけないでください。昔の人気の車や、海外で人気の車種は、古くても車買取の方が高いことがあります。迷ったら両方に聞いて、高い方に決めればOKです。
走る車なら、まず車買取に聞く
走る車は、中古車としての値打ちが残っている可能性があります。いくつかの買取店に一度に査定を頼めるサービスなら、1社ずつ連絡しなくて済みます。
電話がたくさんかかってくるのがいやな人は、高い値段をつけた数社とだけやりとりする形のサービスを選ぶと楽です。
動かない・とても古い車は、廃車買取へ
動かない車や事故車は、車買取では値段がつかないことが多いです。廃車買取なら、引き取り(レッカー)と手続きを無料にしていることが多く、部品や資源のぶんを買取額として払ってくれます。

車買取で「廃車費用がかかります」と言われたら、それは「うちでは中古車として売れません」という合図です。そこで払わずに、廃車買取に聞き直してみてください。
戻ってくるお金(還付金)の違いに注意
ここは、どの業者のサイトもあまり書いていない大事な点です。
| 売る(車買取=名義変更) | 廃車にする(廃車買取=抹消登録) | |
|---|---|---|
| 自動車税(普通車) | 戻らない(持ち主が変わるだけのため) | 登録をやめた次の月から3月までのぶんが戻る |
| 自動車重量税 | 戻らない | 解体して登録をやめ、車検が1か月以上残っていれば戻る |
| 自賠責保険 | 戻らない(車といっしょに次の人へ) | 解約すれば残りの期間のぶんが戻る |
| 軽自動車の税金 | 戻らない | 戻らない(軽自動車税には還付のしくみがない) |
売る場合、税金そのものは戻りません。そのかわり、買取店が「残りの月の税金ぶん」を買取額に上乗せしていることがあります。
チェックリスト
- □ 車買取の見積もりに「自動車税の残りのぶん」が入っているか
- □ 廃車買取の見積もりで、戻ってくるお金(還付金)を誰が受け取るか(あなたか、業者か)
- □ 「買取額」と「還付金」が別々に書いてあるか、まとめて書いてあるか

「買取額3万円」でも、還付金が業者のものになっていたら、実はもっと受け取れたかもしれません。合計でいくら手元に残るかで比べましょう。
聞く順番と、やりとりのコツ
- 車検証を用意して、車名・年式・走行距離・持ち主の名前を確かめる
- 走る車なら車買取に、動かない車なら廃車買取に、まず1か所聞く
- もう一方(車買取 ↔ 廃車買取)にも1か所聞く
- 「最終的に受け取る金額」「引き取り・手続きの費用」「還付金は誰のものか」を、同じ聞き方で比べる
- 高い方に決める。あとから値段が下がる条件(傷が見つかった時など)も聞いておく
道具で確かめる
- 30秒診断:売る?廃車にする? … 5つの質問で、先に聞くのは車買取か廃車買取かが分かります
よくある質問
ディーラーの下取りとは何が違う?
下取りは、新しい車を買うお店が古い車を引き取るしくみです。手間はかかりませんが、古い車には値段がつきにくい傾向があります。くわしくは下取り0円・廃車費用を請求されたら?で説明しています。
両方に聞くのは失礼じゃない?
車を売るときに何か所かで値段を聞くのは、ふつうのことです。「ほかでも聞いています」と伝えて大丈夫です。
解体屋(解体業者)に自分で持ち込むのは?
車を運べて、手続きも自分でできる人なら選べます。ただ、動かない車を運ぶお金や、運輸支局での手続きの手間を考えると、引き取りと手続きを無料でやってくれる廃車買取の方が楽なことが多いです。
軽自動車でも同じ考え方でいい?
はい。ただし軽自動車は、廃車にしても軽自動車税は戻りません。そのぶん、売る場合と廃車にする場合の差は小さくなりがちです。
まとめ:迷ったら、両方に1か所ずつ
- 車買取は「また中古車として売る」、廃車買取は「部品・資源・輸出」のために買う
- 走る車はまず車買取、動かない車は廃車買取。迷ったら両方に聞いて高い方へ
- 還付金を含めて「合計でいくら手元に残るか」で比べる


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